私は、小説「田舎教師」と作家 田山花袋が好きな一読者である。
島崎藤村や川端康成などの名前を知らない人は殆どないが、
田山花袋の名前はあまり知られていない。
花袋は明治４年（1871年）群馬県館林に生まれた。
館林市役所近くの田山花袋記念館発行のガイドブックのはじめに
島崎藤村が田山花袋に送った言葉として、次の文が紹介されている。
「 もう一度、田山花袋に帰ろうではないか。
あの情熱を学ぼうではないか。
あれほどのやせ我慢、不撓不屈の精神と、子供のような正直さと、
そしてまた虚心坦懐の徳とを誰が持ち得たろう。
わが友、花袋の熱心な文学生涯は明治24年の早い頃から、
およそ38年間の長い間に亘った。
彼こそは文学革新の父と呼べる人である。 」
館林のつつじ公園の帰り道に田山花袋記念館に立ち寄って見るのも
楽しい文学散歩である。田山花袋がすごい作家だつたことがよくわかる。
近くの館林公園の藤の花も見事で、公園横の鶴生田川にはこいのぼりが泳いでいた。
田山花袋の旧居 ６才から１４才までこの家で過ごした
