今から、60年ほど前、私が小学校６年生の頃の話である。
終戦直後で毎日の食事にも困る時代、クラスで一人だけたいへん裕福な家の
生徒がおり、その子の家に遊びに行ったことがある。
その時、模型の電車を見せてもらった。ただのブリキのおもちゃでなく、今で言う
ＨＯゲージの模型列車であったような気がする。
線路を走る精巧な電車にたいへんな驚きと憧れをもった。
それ以来、おもちゃとしては結構高価な模型電車には憧れを持ち続けていた。

私にとって、列車は、青春キップなどを使って、駅弁と缶ビールを友にゆっくり
旅をしたり、風景や列車の写真を撮ったり大好きな乗り物である。

数年前、家の近くに大型模型店「Tam Tam」がオープンした。
とてもラッキーなことで、70才からのＮ−ゲージ模型を楽しんでいます。

１．はじめに

２．線路づくり（レイアウトの作成）

列車を購入しても、走らせないと面白くない。
まずは、線路（レイアウト）づくりからはじめました。
当然、列車が走る線路（レイアウト）は長く大きい方がいい。
しかし、大きいレイアウトは我が家の狭い部屋には置けない。
できれば、レイアウト全体を小さくして、できるだけ長い距離
列車を走らせたい。
そのために、次のことを決めてレイアウトを作成しました。

�@　レイアウト全体の大きさを畳　一畳以下位にする。
�A　使わないときは押入れなどに保管できるように
　　長さを175cm、幅85cmとする。
�B　家具の裏などに立てかけて保管することも考え形は箱型にして、
　　高さは　幅20cm以下とする。
�C　基盤の材料は全体を軽くするため、桐バルサ材を使用
　　　ドイトなどで45cmx60cmが1000円位で買える。
�D　部屋内を移動しやすくするため、レイアウトの底にキャスターを
　　つける。
�E　列車の走りに変化をつけるため、線路の一部を立体化する。
�F　狭い部屋（６帖）で変化をつけて長い距離列車を走らせるため、
　 　レイアウトを分割してレイアウトＡ、Ｂ、Ｃと３台作成した。大きさは
　 　 レイアウトＡ（大）　　79cm×168cm×9cm（台車を含めると17cm）
　　　レイアウトＢ（中）　　79cm×101cm×9cm（台車を含めると17cm）
　　　レイアウトＣ（小）　　79cm× 24cm×9cm（台車を含めると17cm）
�G　レイアウトの組み合わせで次の３通りの走りが楽しめます。
　　　・レイアウトＡ（大）だけで　　　　　　　　　 79cm×168cm
　 　 ・レイアウトＡ（大）＋レイアウトＢ（中）で　79cm×269cm
　　　・レイアウトＢ（中）＋レイアウトＣ（小）で　79cm×125cm　

　　　　通常レイアウトＢ＋レイアウトＣは、部屋に出したままにしています。